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せいかつのいろいろ

山登りに行きました。【前編】

なぜ山登りなのか🏔

例年であれば今の時期は毎週のように雪山でスノーボードを楽しんでいたはずであったが、生憎こんな状況下であるため外出は避けていた。しかも3年次の課題も全て終わり就活も無いため家で暇を持て余す日々が続いていた(勉強しろ)。

 

そこで人混みを避けつつ身体を動かせる趣味はないかと考えていたら「登山」というアイデアが浮かんだ。ちょうどスノーボード以外に継続性があり、ある程度シーズンに限定されない趣味はないかと探していたのもあって都合が良いこともあった。

 

調べてみると県内には初級者から上級者まで挑戦できる山が多数あった、いろいろ見ているとふと目についた山があった。それこそが今回登ることとなった「武甲山」である。以前、学校のレポートで書いた場所であったが実際に見たことがなかったので良い機会だと思った。幸い電車とタクシーで行けるということで目的地はすぐに決定した。

 

早速高校の友人の2人にお誘いの連絡すると快諾してくれた。2週間前に急に山登るぞ!って誘って来てくれるなんて思ってもなかったのでありがたい。

 

買い物と準備

登ると決めたはいいが「超」のつく初心者、装備と言える装備は無い。今後も続けたいし折角なので買える範囲で装備を揃えようと思い、県内のショッピングモールへ向かった。

 

買い物には友人の1人が来てくれた。スポーツショッピング店をウロウロ見ていたがまぁ高い。。。学生にはキツイ出費だ。購買意欲を抑え、最低限の防寒対策のウェアと登山用シューズを買い、ステーキを食べて買い物は終了した。

 

後日、この記事を書く理由となったものをAmazonで購入した。それが「GoPro HERO8」である。最近までスノーボードの板かカメラを買うかで非常に悩んでいたが登山に行くなら!と思い即購入した。

 

 バンドルで購入したので保護ケースやらバッテリーはデフォルトでついてきた。別途で三脚にもなるスティックを購入、用途に応じてアタッチメントを付け替えられるのも魅力的だ。

 

秩父郡横瀬駅

朝の6時に起きて前日に準備したバックパックを持ち電車に乗り込んだ、念の為怪我や遭難に備えて救急セットや非常食等を詰め込んでいるため荷物は重かった。途中の駅で友人たちと合流し、所沢駅から目的地のある横瀬駅へは優雅に特急を使って向かった。車窓からは秩父の風景を楽しむことができ、最近見ている好きなアニメの景色と似ているなぁなんてことを考えていると横瀬駅へはあっというに到着した。

 

ホームへ降り立つと早速武甲山が背後に姿を表した、思っていたよりもかなり大きく、全員で怖気付いたの確かである。山頂部は石灰岩採掘のために山肌が削られており、さながら白いピラミッドのようになっていた。これが見れただけも来た甲斐があった。駅は自動改札や案内所があるなど観光地として整備されているが、木造で造られており趣を感じられる駅だった。売店には「あの日見た花の名前を僕達はまだ知らない。」や「心が叫びたがっているんだ。」のグッズが売られていた、そういえば聖地だったな〜なんてことを考えていると、売店のお母さんが呼んでくれたタクシーが到着した。

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奥に見えるのが武甲山。ピラミッド状の露天掘りになっているのは北側斜面で、 今回は南東方向から登る。思っていたよりデカイ。

 

登山口へ

登山口へは駅からタクシーで10分程度だった。武甲山は上記にもあるが石灰岩が採掘されてる山であり、その麓にはセメント工場群が立地している。工場周辺の道路も石灰の粉塵で真っ白になっていた。車窓から工場群を眺めていると登山口へ到着した。

 

今回挑戦するルートは表参道ルートであり、山頂にある御嶽神社を目指す。その出発地点となるのが一の鳥居と呼ばれる場所だった。鳥居の周辺は駐車場となっており、私達以外にも登山客のものと思われる車が何台かあった。麓の駐車場の地点で気温は3℃、地面は雪が氷状になっており冬の登山の厳しさを再確認した。小腹が空いていたのでおにぎりを食べ、防寒用のフリースをバックパックから出し、靴紐を固く縛り鳥居を後にした。

登り

登り始めて数分で脚が痛い(え?)、普段から筋トレや散歩はよく行っているが明らかに使う筋肉が違う。最初の林道を抜けると整備されたアスファルトの道へ出た。これが今回の登山で2番目の脅威だった。。。恐らく斜度20°くらいの坂はとにかくキツかった。普通に立っているだけでも脚に力を加えていなければならない。アスファルトの道を抜けるとやっと登山道らしい道が現れたが、正直この地点で山頂まで登れる気は微塵もなかった。脚が悲鳴をあげ途中下山するビジョンが容易に浮かんだ。難易度的には中級らしいが登山の中級ってかなり高いな、なんてことをぼやいていた。 

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麓の道は舗装されていて、川も護岸工事がされておりギリギリ文明を感じられる。水がとにかく綺麗だったので夏だったら飛び込んでたかも。

山に入るといよいよ登山らしくなり、足も自然と進んでいた。途中には谷にかけられた簡素な橋や水を汲める滝があり、水筒に滝の水を入れて飲んだりとイメージ通りの登山が実現しつつあり気分も上がってきた。

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手作り感ある橋、結構揺れる。

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不動滝、水が冷たくて美味しい。水は美味い

そんな感じでプロテインバーとかカロリーメイトを食べながら1時間くらい登ったところだろうか、大杉の広場という場所へ出た。中心に立派な杉の木が鎮座している拓けた場所で、倒木で作られたであろうベンチなどがありここで休憩することにした。

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大杉の広場に鎮座する大樹。Go Proの広角が良い感じに活きている

ここまで登ってカロリー消費が凄まじいことに気づいた。道中所々休憩を挟んではいたが毎回息は上がっていたし空腹になるのも早く、ハイキングとはまるで違った。地形図で見た感じ7割くらいは進んだころだろうかと思っていた矢先、ふとある看板が目についた。


「山頂まであと50分」

 

というわけで今回はここまで、後編に続く。